特別養護老人ホーム 実態

介護する子世代が「藁にも縋る」思いの特別養護老人ホーム

特別養護老人ホームとは、「特養」と呼ばれる寝たきり状態など重介護を必要とされる方が、長期に入所できる老人ホームとなります。費用面では他の有料老人ホームなどと比較すると少ない費用負担で利用出来ることも特徴です。

 

特別養護老人ホームは、重介護の方にとって「終の棲家」と呼べる存在でしょう。食事や排泄などが儘ならない方へ、介護サービズを提供してくれる施設であり、寝たきり状態など常に介護を必要とされている方にとっては、「生きる場」です。

 

特別養護老人ホームは、快適な生活空間を求める施設ではありません。介護サービスを受けながら、如何に生きていくかが問われる施設ではないでしょうか。

 

入所申込みは、施設や市町村など行政の窓口で行います。担当されているケアマネージャーがいらっしゃる場合、入希望する施設への申込書を書いてもらい、各窓口へ提出してもらうことも可能です。

 

申込み後は、施設スタッフ・医師・行政の担当者などがメンバーとなる委員会で、要介護度から資産・収入までを含め総合的に判断して入居の優先度が決められていきます。

 

問題は、入居までの待機期間です。特別養護老人ホームは、費用負担も少ないことから入居希望者が非常に多いことや、一度入居してしまうと平均でも4年間入居されることから、満室の施設が多くなっている為です。

 

優先度が低い方ほど、待機期間が延びてしまいます。現在も、全国で50万人以上の方が入居に対し待機している状態で、数ヶ月から数年もの間待機を余儀なくされている状態なのです。

 

これから益々高齢化社会となることや、親の介護が儘ならない世代が増加することで、特別養護老人ホームへ入居を希望される方は増えることは明白です。

 

有料老人ホームを「終の棲家」として利用出来る富裕層は、重要視しないことかもしれませんが、親が重介護の状態で、自身は介護の為に離職することも難しいという方にとって特別養護老人ホームは「藁にも縋る」思いに違いありません。今後の国を挙げての改善策に、期待せずには居られません。

利用者のニーズに合った施設を選択しましょう

介護保険施設の一つに特別養護老人ホームがありますが、申し込みをして入所の順番を待っている人に対して、施設の数が圧倒的に少ない施設です。

 

多くの入所希望者が各施設に重複申し込みをするために、ほとんどの施設が待機者100名くらいおられるので、何とか入所できたら幸運だと考えてしまいがちです。だから入所すること自体が目的になってしまうのです。

 

本当に良い施設を選択することは形だけのものになっています。だからといってどこでも入所できたらいいというわけではありません。入所しようという施設の情報を、家族が積極的に集めておくことは、入所後にサービスの改善を求めて施設と交渉するときにも役に立ちます。

 

良い施設を選ぶポイントはできるだけ面会に行きやすい、自宅から近い施設にすること、居室は個室、食堂は小規模なもの、経営者の考え方がサービスの質に影響を受けるため経営理念のしっかりしていること、広報などで施設の情報公開されているとこと、自己評価や第三者評価を積極的にしていること、職員の配置で有資格者の数や頻繁に交替や退職が頻繁にある施設はなんか問題が多いようです。

 

また、電話に出た時や説明をしたときの職員の適切な対応なども気になりますね。本当は利用者自らの問題点に合ったサービスを選択することが第一です。